こういった相反する気持ちの中で

思い悩み、葛藤して、それでも進んでいくことが

誰かと一緒に生きてくってことなのかもしれない。

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「ミスチルのくるみ、歌詞がいいんだよね」と、つぶやいた
あたしに

「今度歌えるようにしておくね」とあたしを抱きしめるおにいちゃんを

突き飛ばして逃げてしまいたい衝動に駆られた。

あたしはここ1年くらいあの歌詞のような気持ちだった。
特にモトカレと別れようと思ったときは、そして今でもそう。

「今のこの状況つらいことに変わりはないけど、今までのすべて、後悔はしてないよ」といったら

「お前はやっぱり強いな」と、寂しそうに笑顔をつくったモトカレを一生忘れない。

モトカレは今、どんな気持ちですごしているんだろう。
あたしの分、空いた穴を希望でいっぱいにしてるのかな。

もう戻りたいとも思わないけど、
あたしはおにいちゃんのことも前に進めずにいる。

いろんなところに散らばってるあたしの破片も含めて
あたしを全部全部無かったことにできたらどんなにいいのに。

そんな自分の気持ちをごまかし続けて、
忘れるために全力疾走してきて、
その挙句が今の自分なんだと思う。

どこで間違えたのかは想像もつかないけれど、
おにいちゃんがもてあましてたボタンホールに
あたしのボタンはうまくはまるのかな。

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