サプライズ。。。

朝、ドアを叩く音で目がさめる。
また宿のにーちゃんかな
（いいひとなんだけどちょっとしつこい。
いろいろ貢がれて？笑　ひどいとは思うけど・・・）

サミーラの家から宿に戻って、
そのあと宿のにーちゃんに散々誘われ
寝たのは何時・・・？
なんてぼーーーーーっとしてたら

「美月、早くきてって！」
ももちんが叫ぶ。

目、さめました。
彼氏君がいます。

なんで・・・？

嬉しいんだけど、びっくりで
なんか照れくさくって
ほとんど話せず、
この10日ほどでお互いの旅のスタイルが確立されてたのと、
あたしたちはイラン人の友達と約束があったので
別行動。

昼に出会ったイラン人の友達の友達が
かっこよくって、紳士で
ちょっと出会いも運命的？で
女二人、はじめてイラン人男性に
心奪われました（笑
そんなこんなで彼氏も放置で
彼らの家に夜ごはん。

しっかしね、ハサン（そやつの名前）かっこいいんだけどさ・・・
女慣れしてるね。
奥さんいるのにさ、
うまーくうまーく段階を踏んで
あたしたちの心の中にはいってきた。

明日の昼、エスファハンを発つっていってんのに
なかなか宿に帰してくれないし
泊まっていけなんていうし
奥さんはただならぬ雰囲気に気付いていて
かわいそう・・・。

なんとか宿におくってもらっても
部屋に帰してくれない。

彼は紳士なんかじゃない、
ちょっと他より頭のいいイラン人男、
ただそれだけ。

でも、今日彼氏君に会わなかったら
彼の顔が思い浮かばなかったら
うまく流されていたかもしれない。

抱きしめられて、キスされて
それで解放してもらえたけど。

相変わらずしつこい（悪い人じゃないんだけどね）
宿のにーちゃんをかわしつつ部屋に。

ももつぃんは相当ハサン熱にやられ、
放心状態（でも気持ちすごいわかるんだよなぁ）

相方は今夜はハサン熱に浸りたいだろうと
思ったし、
ももつぃんに後押しされて

危うく朝帰りってところだったけど、
まだ電気がついている彼氏の部屋に。

気持ちを伝え合ってから
すぐに離れ離れになって
いろんな不安もあったけど
彼は優しかった。

一人になってから、別れ際に渡した
お守りがわりの手紙も役に立ったみたいだし
メールも何通かくれたらしいし
（あたしのメールボックスがいっぱいで
すべて返って来たらしい・・・・あぁぁ・・・）
お互い相手を想ってたのは一緒みたいで
すごく幸せな気持ちになった。

あたしが咳ばかりしているせいか
すごく気遣ってくれて
あたしが欲しかった物を
全部もらった気がした。

咳をすると、
手ぐらい自分で口に当てられるのに
彼の手を当ててきたり
今まではそこまでされると
相手の気持ちが重荷に感じて
違和感や嫌悪感を感じてばかりだったのに
彼氏君の気持ちや行為は
すんなりと受け入れることができた。
素直に幸せだなって思えた。

朝はお互い照れくさいのとかで
どうしていいかわかんなかったけど
ちょっとずつこうやって歩み寄っていけばいいんだなって
わかった。

明日からは
また別の場所。
3日後くらいに合流しそうだけど
寝るのがもったいなくて
結局朝まで一睡もせず・・・・。